最近メディアなどでよく取り上げられるようになってきたHSP。
既にご存知の方も多いのではないでしょうか?
HSPとはHighly Sensitive Personの略で、生まれつき感受性が強く刺激に弱い(敏感である)性質を持つ人々のことを指す言葉です。
敏感で刺激に弱いことが特徴として挙げられるHSP。
仕事や生活の中でもちょっとしたことに影響を受けて心が疲れてしまうことも多いことから、生きづらさを感じている人も多く存在します。
この記事ではHSS型HSPとは、その特徴や性格、そしてHSS型HSPの人に向いている仕事をご紹介します。
自分に合った仕事を選んで、ラクに生きていきませんか?
ぜひ参考にしてみてくださいね。
HSS型HSPとは
HSPの中にも型があり、中でもHSS型とはHigh Sensation Seeking(刺激追求型)の略で、刺激に弱い一方で好奇心から刺激を求めてしまう社交的なタイプのHSPの人を指します。
一般的なHSPとは、共感しやすい、自信がない、刺激が多いと疲れる、過剰に刺激を受けやすいなどの特徴が挙げられます。
これを見ると、HSS型HSPは一見HSPの性質とは矛盾しているような性質ですよね。
その矛盾からHSS型HSPの人は苦しむことが少なくないんだとか。
HSS型HSPの特徴や性格
HSS型HSPの特徴として、以下のようなものが挙げられます。
・刺激を求めて出かけるが、外に出ると人混みや騒音が気になってぐったり疲れる
・やってみないとわからないと思っているけど、結局考えすぎてチャレンジできない
・やる気満々で物事に飛びつくが、すぐに飽きてしまう
・周囲からは明るく元気だと思われているが、実際は違う
・周囲からは落ち着いているように見えるが、実際はテンパっている
・初対面で打ち解けるのは得意だが、次第に距離ができる
・自虐で笑いを取ろうとするけど、いじられると傷つく
・大胆な行動をとるのに、小さなミスをずっと気にする
・好奇心旺盛だが、常に警戒している
・自己肯定感が低いが、自信は持っている
(引用:BRAIN CLINIC)
上記を見ると、一見社交的に見えるHSS型HSPの人ですが、人知れず傷つきやすい性質であることがわかります。
また、上記すべての特徴として挙げられるのが「刺激を求めて出かけるが」→「ぐったり疲れる」といった具合に前半の行動と後半の行動が矛盾しているということです。
HSS型HSPに向いている仕事6選
このことから、HSS型HSPに向いているのは以下のような要件が満たされる仕事であると言えるでしょう。
- ある程度の刺激を受けられ、好奇心が満たされる
- 自由度が高くて自分のペースで行える
- クリエイティブである
上記を踏まえて、HSS型HSPに向いているお仕事を選定しました。
Webライター
WebライターはWeb上の記事を執筆するお仕事です。
フリーランスとして働いている人が多い職業で、時間や場所を問わず作業することができ、自由度が高い職業といえます。
飽きやすくぐったりと疲れやすいHSS型HSPの人にとって、時間や場所を問わず作業できるWebライターはうってつけではないでしょうか?疲れたタイミングで休むこともできるのです。
また、記事を書くために新しい情報に触れることも多い職業です。好奇心の強いHSS型HSPの人にとって、仕事をしながら知的好奇心を満たせるツールにもなるのではないでしょうか。
Webデザイナー
Webデザイナーは企業や個人などのクライアントから依頼されたWebサイトのデザインを制作するお仕事です。
近年人気であるIT系のお仕事になるので、新しいもの好きなHSS型HSPの人には向いていると言えるでしょう。
また、Webデザイナーは見た目のデザインだけでなく、使いやすさや機能性を意識してデザインを制作する必要があります。
繊細で細かいところまでこだわって取り組むHSS型HSPの人にとっては適した職業ですね。
営業職
営業職は様々なクライアントと接する機会が多く、ストレスが多い職業だとも言われています。
しかし、HSS型HSPの人の特徴を踏まえると適職になる可能性もあります。
営業職は1人になる時間が多く、仕事の進め方としても自分の配分で進めることができる職業です。
外に出る機会も多いため、アポの合間にカフェで作業をする、などもやりやすい傾向にあります。
また、営業職は現場の最前線に立って行う仕事であるため、クライアントに直接感謝される機会も多くあります。
感受性の強いHSPにとって、感謝されるということは大きな心の支えになるでしょう。
ツアーコンダクター
ツアーコンダクターとは、団体旅行に同行して、旅行者が快適な旅行を楽しめるよう管理する職業です。
好奇心旺盛なHSS型HSPにとって、様々な場所へ行けるツアーコンダクターは最適といえます。
また、小さなことにもよく気づくことのできる特性を持つHSS型HSPは、旅行者が快適な旅に行けるよう取り計らうことも難しくないでしょう。
旅行客に同行する職業ですので、営業職同様、お客様から直接感謝されることもありHSS型HSPの人にとって大きな力になるのではないでしょうか。
企画職
企画職とは、マーケティングなどを行いながら、担当領域の課題を解決すべく企画を立案する職業です。
商品開発であれば、新しい企画を一から創造するという点で、HSS型HSPの人の特性に合っています。
また、人前に出てプレゼンすることもある企画職。HSS型HSPであればそういった刺激も好ましく受け取れるのではないでしょうか?
インストラクター
インストラクターは、フィットネスクラブやスポーツジムで講師として働く職業です。
初対面の人とも話す機会が多いため、刺激を求めるHSS型HSPの人には向いていると言えるでしょう。
また、インストラクターとしての仕事はいかに相手にわかりやすく伝えるか、ということが大事なので、「どうすればわかりやすく伝わるだろうか」と細かい部分まで考えることができるHSPにはぴったりの職業です。
HSS型HSPの仕事探しのコツ【選び方】
HSS型HSPは、人と関わるのが好きでありながらも疲れてしまうという特性があるので、ある程度一人の時間を確保できるような仕事を探すのが無難でしょう。
あまり多く人と関わる時間が多いとぐったりしてしまいますからね。
また、飽きやすいという特徴があるため、常に新しい情報に触れて知識を増やしていけるような職業が向いていると言えます。
逆に、工場でのライン作業やデータ入力などの単調な作業はHSS型HSPの人には向いていないでしょう。
しかしながら、矛盾した特性を持っているため、「人と関われる」けれど「自分一人でも進められる」といったようにバランス良く働けるような仕事を選ぶのがコツです。
今の世の中、たくさんの職業があります。
その中から自分に合った職業を選ぶのは大変ですが、それでも「これだ!」と思える職業に出会った時の喜びはひとしおですよね。
まとめ|HSS型HSPに向いている仕事6選
HSS型HSPに向いている仕事として、Webライター、Webデザイナー、営業職、ツアーコンダクター、企画職、インストラクターをご紹介しました。
どの職業も、HSS型HSPの特徴を踏まえて快適に働けるのではないかと思われるものをピックアップしています。
HSS型HSPの人は矛盾を抱えながら生活しています。
「人と関われる」けれど「自分一人でも進められる」といったように、うまく折り合いをつけて働けるような職業を選ぶことがコツです。
生きづらさを感じがちなHSPですが、その特徴を素敵な個性と捉えて、楽しく豊かな毎日を送れるようになると良いと願っています。